謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のファフナーの感想。
サブタイトル §
第11話 「旧新 ~じんるいぐん~」
あらすじ §
一騎は狩谷と共に、ファフナーを持って竜宮島を出ます。
どこか分からない廃墟の場所に降り立つ二人。
そこに、敵が出現。狩谷はここを動くわけにはいかないと言い、一騎に戦えと命令します。
戦いの中、武器が効かず劣勢になる一騎。
そこに2機のロボットが来て助かります。
しかし、2機のロボットは敵対的に一騎のファフナーを捕獲し、一騎を捕虜にします。
一騎を騙してここまで釣れてきた狩谷もダブルスパイの容疑を掛けられ、閉じこめられます。
これにより、新国連はマークエルフを手に入れました。
島では、真矢と総士が一騎のことに関して感情的な言葉をぶつけ合います。
感想 §
ファフナーという作品を要約すると、子供の子供らしい馬鹿さ加減と、馬鹿な子供をフォロー仕切れない大人の無力さを誠実に描いた作品、という印象がありますが。
今回は、まさにその構図がドドンと前面に出てきた感じがありますね。
まず、狩谷にうまうまと騙されてファフナーを奪われる一騎の子供っぽい馬鹿なところ。それは純粋ではありますが、あまりに幼稚。しかし、その純粋な幼稚さこそが、子供の属性であって、子供に大人のように振る舞わさせるよりもずっと誠実です。では、大人は賢いのかと言えば、そんなことはありません。大人も十分に愚かです。その愚かさを、狩谷はまさに体現してくれていますね。ある意味、一騎を騙したつもりが、自分も味方から疑われ投獄。
好きな女の子を残して勝手にロボットを持ち出して南の島から本土(?)に飛んでいく、というのはラーゼフォンにもあったシチュエーションですが、その後の展開が全く異なりますね。興味深いところです。
今回の一言 §
真矢と総士がなかなかズキッと来るところがありますね。
これまで、総士と一騎は鉄壁のコンビであり、真矢は遠くから見ているだけの存在だったわけです。しかし、総士が一騎よりもファフナーの方が大事だと言った瞬間から、二人の間に亀裂が生じました。そして一騎と真矢が最後の会話を交わしたことから、むしろ総士よりも真矢の方が一騎に近い存在になっていったわけですね。そして、そのようなポジションに立つことになった真矢は、きつい言葉も総士に投げかけられます。そんな状況で行われる二人の会話は、なかなか泣けますね。